ハンドサインの話
こんにちは!
みんみん(@_min__nim_)です。
今回は、個人発声のレポになります。
以前、Twitterで私が個人発声の指導の練習をするのに協力してくださる方を募集しました。
今回の協力者様(←良い感じの呼称が思い浮かばなかった)は、1回生ベース。
未来のベースパーリーであるにも関わらず、周りからはテナーと言われる人です。
声を聴かせてもらうと、ミあたりから下は合唱向きの角のない発声、ファを越えてくるとスパッと前に飛ぶ、少人数合唱向きの声のように感じました。
すなわち、彼はれっきとしたベースであると主張します!!!
(すみません、この辺は読者様の中のとくに団員に向けた記述です…。)
さて、私は発声についてよりも、ソルフェージュに重点を置いた個人発声を行っています。(もちろん、発声についてもお勉強中です…。)
いくつかの音形を試し、課題が浮かび上がってきました。
- 特に中低音で下降音形が流れる
- 特に高音域の3度跳躍が安定しない
多分、発声練習で挙がる課題ナンバーワン・ツーですね、これ。私も苦手。
ここで、先日まで参加した指導者合宿というものがありまして、そこで教えていただいた、「ハンドサイン」というものを試しに取り入れてみました。
(絵が下手というクレームは一切受け付けておりません。ご了承ください。)(みんみん画伯の絵で理解できない方は、「ハンドサイン ドレミ」で検索してきてください。)
大きな石のように土台を作る「ド」
上向きの明るい響きを生む「ソ」
そしてその間に静かに収まる「ミ」
この3つのハンドサインを覚えてもらい、「ド→ソ→ミ」のような跳躍音形を歌ってもらいました。
なんということでしょう!!
今まで暗くなりがちだった第5音が上向きの響きを持ち、それに伴い第3音も安定するようになりました。
そのまま、「ソファミレド」の下降音形でも、「ソ」「ミ」「ド」だけハンドサインを使ってもらいました。全てにハンドサインを付けると、そちらに気を取られてしまうのではないか、と恐れたためです。
こちらも想定以上の効果が出ました。
3音目に補助が入ったことで、音形が流れることなく、一定の明るさを保つことができるようになったのです。
最後にハンドサイン無しで下降音形を歌ってもらいましたが、驚くほどの進化が見られました。
この練習法に考えられる唯一の弱点は、移動ドが理解できないと少し難しい、ということです。
しかし、それさえクリアできれば、短時間で劇的な効果が現れることも期待できる方法だと思いました。
個人発声はもちろん、全体発声でも大いに活用できそうです。